#navi(../) *スカとレゲエ---サウンドによる判別 [#ob09079d] 「レゲエとスカってどう違うの?」というのがそもそもの質問。 で、年代的な説明をしたのが、前回の回答。 今回は音楽的違い、つまり聴いた時の違いを探ってみましょう! **テンポだけでは判断不可能 [#j2dda4b6] ***レゲエのテンポは多種多様 [#m3133b68] スカのテンポが下がって、ロックステディになり、それがレゲエに発展、ということは前回書いた。 この世にスカとロックステディしかなかったら、両者を見分けるのは簡単。速いのがスカで、遅いのがロックステディ。 ところがレゲエの登場で話は複雑になってくる。 70年代のいわゆるルーツレゲエと呼ばれているものは、概ねロックステディよりさらにテンポが遅くなっている。では、遅いものをレゲエとすればいいかと言えば、決してそうではない。 結論から言えば、レゲエのテンポは多種多様。スカ並みのものもあれば、ロックステディよりも遅いものもある。 つまり、テンポでの判別は不可能。 ***パートアレンジでの見分けかた [#a6beb8f6] では、視点を変えよう。 ''まず、以下の場合、かなりの確率でスカと認定。'' > +「ッチキ、ッチキ、ッチキ、ッチキ」というヴォーカルが入る。 +ドラムに「シャンシャカンカカン、シャンシャカンカカン」というオープンハットが入る。 +サックス、ピアノ、ギターのうち2種以上が同時に一度たりとも休まず、「ンチャ、ンチャ」と拍の裏にリズムを入れている。 +「ンチャ、ンチャ」がサックスである。 +ベースラインが拍の表で4分音符。 ''そして、以下の場合、かなりの確率でスカではないと認定(ロックステディかレゲエ)。'' > +「ンチャ、ンチャ」が抜けることがある。 1拍目と3拍目の裏だけに入っているとか、4拍目の裏だけとか。 +ベースラインが細かい。 だいたい以上のことを基準にすれば、アーリーレゲエとスカの見分けはつくはず。 ビミョーな場合、テンポの取り方を半分にしてみて、そっちの方がしっくり来たらレゲエ、という裏技もある。 あとは、これに年代でウラをとれば、ほぼ分類できるはず。 さあ、これでレコード屋でバイトできるぞ! **次回予告 [#ac169b7c] ところで、スカとレゲエ、スカとロックステディの分類は出来た。 では、レゲエとロックステディは何が違うのか? ということについてはまた次回。 #navi(../)
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